Close UP New Products

<Close UP New Products>No.14 デジタルフォトフレーム(中) ディストリビュータの動き 女性をターゲットに市場を開拓

2009/12/17 16:51

週刊BCN 2009年12月14日vol.1313掲載

 拡大する市場を睨み、大手ディストリビュータの丸紅インフォテックは今年8月、自らが企画した3.5インチ液晶の小型デジタルフォトフレーム(DPF)「KiraKira デジタルフォトフレーム」で市場に参入した。

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 商品コンセプトは「女性向け」と「ギフト」。アクリルを使ったキラキラと輝く装飾のフレームを採用し、電源やメモリカードを入れると自動で写真を表示する機能で、機械が苦手な女性でも簡単に操作できるように工夫。また、部屋の片隅に置いて気軽に使ってもらえるよう小型タイプにした。ギフトを意識しパッケージも化粧箱のようなデザインを印刷している。

 「デジカメで撮って写真を楽しむ女性が増えている。こうした人たちをターゲットにすれば市場開拓の余地はまだまだあると思った」と、尾崎匡晃・コンシューマ営業本部CS営業企画部部長補佐兼monoDO推進グループ長は狙いを話す。

 実勢価格は7980円で、「自分用でもプレゼントにも手頃な値段」(尾崎部長補佐)に設定。販路は20~30代を中心に女性が多く訪れる雑貨店やセレクトショップなどに最初から力点を置いた。現在はロフトや東急ハンズ、イデアなどが取扱店の5割を占める。販売台数は1万台を超えており、「当初の販売計画を4か月前倒しで達成した」と、尾崎部長補佐はホクホク顔だ。11月には新色を追加。来年1月には7インチ液晶モデルも投入する。

 ギフト用途での需要が高まるDPFだが、大手メーカーでは個人用途やファミリーユーザーの拡大を狙い、より高機能な機種も投入した。ソニーは高解像度で10.2インチの大型液晶モデルやプリンタ機能がついた機種、富士フイルムは音楽再生ができるDPFを販売する。大手家電量販店では「高機能モデルでファミリーなどの個人需要が増えれば市場はもっと広がる」と期待を寄せている。

丸紅インフォが企画・販売する小型DF「KiraKira デジタルフォトフレーム」
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