店頭販売奮闘記
【店頭販売奮闘記】イメーション(上) 店員の気持ちになって売り場をつくる
2009/12/10 18:45
週刊BCN 2009年12月07日vol.1312掲載
桂 幹 コンシューマ商品 マーケティング本部 本部長 |
メディアの販売チャネルは、家電量販店やPC専門店に加え、ホームセンターやレンタルビデオ店など多岐にわたる。例えば、家電量販店にメディアを買いに行く人は「メディアを買いに行くことを一つの目的にしている」が、レンタルビデオ店では「ついで買い」というパターンが多い。それぞれのチャネルに合った「理想的な売り場」を提案するためにも、購買動向を踏まえたマーケティング視点の提案が必要となる。こうした仕組みをつくることで、「実売に繋げる」狙いだ。
光ディスクは規格品のため、「冷蔵庫が片開きなのか両開きなのかというように、ライバルメーカーとの相違点が目に見えるわけではない」(桂・本部長)。一方で、規格の種類が多く複雑なことから10分間も店頭で考え込む人がいるなど、一般消費者にとって「選びづらい商品」ともいえる。製品パッケージでは規格ごとの色分けなどで工夫しているが、「わかりやすい売り場をつくることが求められている」と桂・本部長は力を込める。
売り場では規格ごとに札を入れたり、トップボードなどの説明ツールを採用してもらっている販売店もあるが、お客が「ライバル製品を選んで購入したとしても、それはそれでかまわない」という。なぜなら「イメーションの立場としてではなく、店員の気持ちになって売り場づくりを考える」という理念が根底にあるからだ。(田沢理恵)
・(下)に続く
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