Close UP New Products
<Close UP New Products>No.13 デジタルフォトフレーム(上) 量販店・専門店の動向 ギフト需要が販売をけん引
2009/12/10 16:51
週刊BCN 2009年12月07日vol.1312掲載
ビックカメラ新宿西口店2Fのデジタルフォトフレーム売り場では、「8割がプレゼントでの購入」(カメラコーナーの谷井千尋氏)という状況だ。用途は「娘から母親、結婚のお祝いや引き出物、贈り物のお返しにするケースが多い」(同)。画面サイズが7インチ程度、価格は1万5000円前後がギフト用では売れ筋だ。
デジタルフォトフレームは、ソニーが本格参入した2008年5月頃から人気が高まり、競争が激化してきた。家電量販店の店頭には大手・中小メーカーの製品がずらりと並ぶが、「プレゼントには有名なメーカーのものを」という消費者心理が働き、最終的にはソニーや富士フイルムといった大手メーカーの製品を購入する人が多いという。
一方、カメラ専門店のカメラのキタムラ東京・玉川高島屋店でも、プレゼント商品での人気が高まっている。
「今年の母の日あたりから急に売れ始めた」と、多賀直也店長は振り返る。母の日、父の日などによく売れるほか、20~30代の人が帰省土産で親に買っていくことが多い。同店ではプレゼント用ラッピングは有料だが、ほとんどの人がラッピングを希望する。そのため「自宅用での購入はあまりない」と多賀店長は分析する。
店では通路沿いのショーケースにデジタルフォトフレームを展示。高島屋の来店客に商品をアピールすることで「プレゼントを選ぶときに思い出してもらったり、プレゼントを探しに来た人の目にとまりやすくする」(多賀店長)のが狙いだ。
ショーケースには、ソニーや富士フイルム、ドリームメーカーなどの製品を陳列するが、「9割以上がソニーを選ぶ」(同)。知名度と「テレビも作っているメーカーという安心感」が理由になっているという。
・(中)に続く
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