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<Close UP New Products>No.12 「録画ができるテレビ」(下) 家電量販店の思惑 年末の録画需要に期待

2009/12/03 16:51

週刊BCN 2009年11月30日vol.1311掲載

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 録画ができるテレビの販売台数のうち36.3%(10月のBCNランキング)とトップの位置にあるのはBDレコーダー搭載機(AQUOS DX1/DX2)だ。その理由として、ある大手家電量販店では、かつての「テレビデオ」に似た簡単な操作性を挙げた。しかし、そうであれば、日立製作所の「Wooo」シリーズには、カセット式のHDD「iVDR-S」を挿入する「iVポケット」を搭載した機種がある。これも「テレビデオ」感覚といえる。なぜ、「AQUOS DX1/DX2」に人気が集まるのだろうか。

 ビックカメラ新宿西口店3F大型テレビコーナー専門相談員の浅野洋輝氏は、「ブルーレイがキーワードになっている」とみる。一般消費者にDVDの次世代規格としてBDの存在が認知されてきたという流れが、大きく影響しているというのだ。そして「シャープのテレビCMなどを見て、来店者は『ブルーレイを入れるだけで見ることができるテレビ(ブルーレイ内蔵AQUOS)』というイメージが定着している」とみる。デジタル機器の操作に抵抗感を抱く人々にとって、多機能化はある意味で過剰スペックだが、「ブルーレイ内蔵AQUOS」については、シニア層を中心に「簡単に扱える製品として認識されている」という。

 一方、HDD内蔵テレビは、「どちらかというと付加価値」という感覚で捉えられることが多い。「例えば東芝の製品を選ぶお客さんは、AV好きな人が多く、録画ができるかどうかで選んでいるわけではない」ようだ。ただし、東芝は、PC用の外付けHDDを接続できる製品が多いことから、バッファローやアイ・オー・データ機器の外付けHDDを購入していくお客も多いという。

 急激に注目度が高まっている録画対応テレビ。ビックカメラ新宿西口店の浅野氏は、「昨年の年末は、やっぱり録画をしたいと思い立つ人が多く、レコーダーが集中的に売れた期間があった」ことから、今年は録画対応のテレビも「年末に近づくほど、需要が拡大するだろう」と期待している。この年末以降、本格的に需要が拡大しそうだ。【次回は、デジタルフォトフレーム】

ビックカメラ新宿西口店のテレビ売り場
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