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サンワサプライ 簡単ネットワーク構築のDIYキット

2009/11/26 18:45

週刊BCN 2009年11月23日vol.1310掲載

 サンワサプライ(山田哲也社長)は、光ファイバーを使った一般家庭用のネットワーク構築DIYキット「メディアコンバータ DIYキット」を11月中に発売する。家庭でのネットワーク構築ではLANケーブルを使うのが一般的だが、ユーザーが本格的な配線を行うには専門業者に依頼する必要があった。サンワでは細く柔軟性がある光ファイバーを採用することで手間を簡素化。「家で簡単にLAN工事ができる」をうたい文句に売り込む。

 製品はメディアコンバータと呼ぶLANと光ファイバーのポートを搭載した機器二つと光ファイバーケーブルで構成。それぞれのコンバータに光ファイバーケーブルを差し込むだけでネットワークが完成する。このコンバータとADSLなどのブロードバンドサービスのモデム、PCをはじめとするデジタル機器とをLANケーブルで接続すれば、インターネットのアクセスやデータ共有などができる(図)。


 キットで使用する光ファイバーの通信速度は毎秒100メガビット。細く適度な固さがあると同時に部屋の隅に配線できるような柔軟性もある線を採用した。付属する光ファイバーの長さは50mで、別売りの専用カッターを使えば簡単に切断が可能。光ファイバーはLANよりも細く、部屋の雰囲気を損なうことなくネットワークが組めるという。

メディアコンバータ DIYキット

 「LANケーブルは線が太く、ユーザーが部屋に見ばえよく配線するのは難しかった。専門業者の工事も費用がかかりすぎる。この製品なら、誰でも簡単にネットワークを構築できる」と、サンワサプライと連携し製品を売り出すネットワークインテグレータ、ベガシステムズの若尾和正社長は強調する。若尾社長によると、DIYキットは専門業者の工事に比べて3分の1の設置コストで済むという。実勢価格は1万8800円程度。家電・カメラ量販店をはじめ、ディストリビュータ経由でも販売する。(米山淳)
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