Close UP New Products
<Close UP New Products>No.10 「録画ができるテレビ」(上) 店頭の状況 コーナー展開広がる
2009/11/19 16:51
週刊BCN 2009年11月16日vol.1309掲載
録画機能が付いた薄型テレビが初めて登場したのは2003年。日立製作所がHDDを搭載したプラズマテレビを商品化した。その後、東芝、パナソニックがHDD搭載モデルを投入。シャープはBDレコーダー搭載機、三菱電機がHDDとBDレコーダーを搭載した製品を発売。今年の冬商戦では、ソニーを除いた大手薄型テレビメーカーの録画機能付きテレビが出揃った。
各社の参入でラインアップが増えたことで、「録画できるテレビ」のコーナー展開が広がってきた。このタイプの機種に興味を示す客も増えている。
9月上旬の昼過ぎ、ある大手家電量販店のテレビ売り場では、録画機能付きテレビに興味を示した年配夫婦と母娘が、商品を品定めしていた。どちらの客も、東芝「レグザ」のHDD内蔵機種と、BDレコーダーを内蔵したシャープ「DX−2」を比較。店員に「頻繁に録画するのでなければ、これ(シャープのDX−2)がお勧めですよ」と、操作方法の説明を受けていた。
10月末、年末商戦を前に各メーカーの新製品が出揃い、「録画できるテレビ」コーナーを設置する店が増えている。例えば32V型で録画機能が付いた機種の場合、店頭価格は15万~20万円前後。録画機能が付いてない32V型のテレビとBDレコーダーを購入した場合、トータルの価格は20万円前後になる。そのため、大手家電量販店の店員は「時々録画する程度であれば、録画機能付きテレビを買ったほうが、割安なこともある」ことや、設置の手軽さなどのメリットを説明する。また、「発売されたばかりの三菱電機の機種(BHRシリーズ)は、HDDとBDレコーダーを搭載した唯一の機種で、HDDに録ったものを簡単にディスクに移すことができて便利」と、販売店やユーザーの評価が高い。
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