店頭流通

ノジマ、中間決算は増収増益、ヘルパー撤廃し店員増強・サポート強化が奏功

2009/11/11 18:45

 ノジマ(野島廣司社長)は11月11日、同月10日に発表した2009年度(10年3月期)中間決算説明会を開催した。エコポイントを追い風に地デジ対応テレビの販売が売り上げに貢献し、売上高は前年同期比12.5%増の765億8000万円となった。

 営業損益は前年同期の1億9600万円の赤字から、9億7500億円の黒字に転換、経常利益は前年同期比1.4倍の21億2500万円、純利益は同4.47倍の19億7500億円と増収増益となった。

 商品別では、エコポイント効果で薄型テレビや冷蔵庫などの白物家電が好調だった一方で、エコポイント対象外のパソコンの売り上げは、前年同期比3.6%増の93億6300万円と「微増にとどまった」(野島廣司社長)。

野島廣司社長

 同社は、「押し付け的な販売をなくし、顧客に喜ばれるサービスを提供」するために、売り場にメーカーの商品説明員などのヘルパーを置かないことを推進しており、「この上期でヘルパーの配置を完全になくした」。今後も、自社店員の増強に力を入れ、需要が拡大している薄型テレビなど、年末商戦に向けて体制を強化する。

 下期の施策としては、積極的に出店を継続するとともに、顧客のサポートサービスメニューにも力を入れる。11月下旬からは、ハードディスクやメモリの不良、ウィルス感染や情報漏洩などの問題を診断する機器「PC カウンセラー」を各店舗に順次導入し、店頭でのサービス強化を図る。こうしたメニューの強化で、今後は「工事・サービス」の売り上げを高める狙い。

 通期の連結業績予想は、売上高が前年同期比12.3%増の1560億円、営業利益が同77.4%増の28億円、経常利益が同38.5%増の51億5000万円、純利益が46.7%増の38億5000万円を見込む。
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ノジマ=http://www.nojima.co.jp/