店頭流通

日本エイサー Windows 7 PCで低価格モバイルノートを展開

2009/11/05 18:45

週刊BCN 2009年11月02日vol.1307掲載

 日本エイサー(ボブ・セン社長)はWindows 7搭載ノートPCで、低価格モバイルノートの販売に注力する。同社はネットブックの火つけ役としてシェアを伸ばしてきたが、需要が一巡し、市場に一服感が出ていることから、ネットブック同様、価格を武器に新たなカテゴリを開拓。さらなる販売拡大につなげる。

 エイサーがWindows 7搭載の低価格モバイルノートPCとして市場に投入するのは「アスパイア・タイムライン」で、「AS3810T-P22」「AS1410」の2機種を販売する。「AS3810T-P22」は、13.3インチの液晶ディスプレイで、CPUは「Core2Duo」を採用。「AS1410」は、11.6インチ液晶と、CPUに「Celeron」を採用している。

日本エイサーが投入する低価格モバイルノートPC「アスパイア・タイムライン AS1410」(左)と「同AS3810T-P22」

 価格は「AS3810T-P22」が8万9800円、「AS1410」は5万9800円。10月22日から販売を開始した。「低価格と高性能を実現したパーフェクトバランスノート」(稲川公裕・営業本部プロダクトマーケティング部シニアマネージャー)として、ネットブック、スタンダードノートユーザーの買い替え需要を狙う。

 エイサーは、Windows 7搭載ノートではモバイルノートPCのシェア拡大を図る戦略を掲げている。モバイルノートはこれまで法人向けで高価格製品が一般的だったが、エイサーでは低価格の製品を市場に投入することで、「コンシューマ市場まで、ユーザーのすそ野を広げる」(同)考え。

 とくに6万円を切る価格の「AS1410」については市場開拓の切り札になる「戦略的プロダクト」(瀬戸和信・事業支援本部マーケティング部マネージャー)と位置づけ、販売に力を入れていく方針だ。

 一方、ネットブック「アスパイア・ワン」は、販路の拡充を図る。ダイワボウ情報システムや丸紅インフォテックといったディストリビュータ経由に加え、携帯電話ショップでの販売を拡大する。現在はNTTドコモのショップのみで行っているが、au(KDDI)やソフトバンクモバイル、イー・モバイルといった携帯電話会社でのショップ販売も早期に展開していく計画だ。(米山淳)
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