Close UP New Products

<Close UP New Products>No.7 「Windows 7」関連製品 (上) ディストリビュータの感触

2009/10/29 16:51

週刊BCN 2009年10月26日vol.1306掲載

 マイクロソフトの新OS「Windows 7」が10月22日、全国の家電量販店で発売された。PCメーカー各社は、発売と同時に搭載PCを各種リリース。各社は10万円前後の中級機を主体に販売台数を伸ばそうとしている。同時に関連ソフトウェアへの期待も高まっている。売り手側は「Windows 7」でどのような市場攻略の構想を描いているのか。

事前予約6万本、大ヒットの予感

 「予約段階でこれだけ売れれば、発売後も相当期待できる」。ソフトバンクBBの菅野信義・コマース&サービス統括CP事業推進本部MD第2統括部部長は、発売前の売れ行き状況を加味して「Windows 7」の効果について満足気に語る。

 ソフトバンクBBは、「Windows 7」のOSパッケージを店頭やネット通販サイトに卸販売をしている。マイクロソフトが実施した2回の事前予約販売キャンペーンを通じ、これまでに6万本の予約が積み上がった。1万本で「ヒット商品」といわれるPCソフト販売では異例だという。

 ソフトバンクBBでは、OSとして動作が軽いことに加え、購入から4~5年が経った「Windows XP」ユーザーの買い換えが需要につながると分析する。「Vistaの1.5倍は売れるのではないか」(同)と、そろばんを弾く。

 大塚商会では、「Vistaをスキップしたユーザーが多く、入れ替えを検討する人はVista発売時に比べて大幅に増えるはず」(下條洋永・MSソリューション課長)と、コンシューマ、法人向けを問わずIT市場全体の盛り上がりに好感触を得ている。

 10月22日という個人向けパッケージの発売日も「年末商戦に向け一番いいタイミング」と、ソフトバンクBBの菅野部長はみている。「『Windows 7』で全体の市場が盛り上がってもらいたい。OSが売れればパッケージソフトも売れる。Vistaで崩れた(関連商品が売れる)サイクルが、Windows 7で元に戻ることを望んでいる」と期待を寄せている。

「Windows7はユーザーがどういう不満をもっていたか徹底的にヒアリングし、コーディングする前に半年間かけてビジョンを作った。軽く早く操作できる」と、マイクロソフトの樋口泰行社長は日本HPのWindows 7搭載PC発表会で、製品の完成度に対して自信をみせた
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