店頭流通

リンクス 「iCharge」シリーズ取扱店が300店舗に

2009/10/13 18:45

週刊BCN 2009年10月12日vol.1304掲載

 リンクスインターナショナル(リンクス)が、自社ブランドで展開するソーラー充電器「iCharge」シリーズの販売を強化する。同製品の取り扱い店舗は、2008年12月時点で50店舗だったが、今年8月には300店舗に拡大。そのほか企業のノベルティとして採用されるケースも増えてきた。11月には、12色のカラーバリエーションを用意した新モデル2機種を投入、カスタマイズ塗装に対応するなどして拡販していく考えだ。

11月に新製品2機種を投入し販売強化

 リンクス(川島義之社長)は、各種PCパーツを取り扱う販売代理店だが、事業拡大を図る取り組みの一つとして、自社で企画した製品をブランド化し、2008年11月に販売を開始した。その製品が、ソーラーパネルを搭載し、携帯電話やiPodの充電ができる「iCharge」シリーズ。太陽光、A/Cアダプタ、USBの3通りの方法であらかじめ蓄電しておくことで、電源のない場所で携帯電話やiPodの充電ができるという製品だ。

 08年11月に第1弾製品「iCharge eco DX(アイチャージ エコ デラックス)」、同年12月に第1弾製品に比べて付属コネクタが少ない「iCharge eco」を発売。今年4月には、第3弾製品として小型で持ち歩きやすい「iCharge eco Mini(アイチャージ エコ ミニ)」を発売した。

 「BCNランキング」による携帯オーディオアクセサリー市場のうち、バッテリのみを切り出したメーカーシェアをみると、同社のシェアは9月の時点で2位。第3弾製品発売後シェアを拡大している。「iCharge」シリーズは、乾電池式の簡易充電器と利用シーンが似ているが、太陽光で充電できることや、乾電池を使い捨てないという特徴がある。

ソーラーパネルを搭載したバッテリの新製品。左から「iCharge DX」「同 light」。12色のカラーバリエーションを揃えている

 第1~第2弾製品は、7000~1万円弱とアクセサリとしては高価格帯だった。しかし、第3弾製品で小型サイズを投入し、実勢価格3000円強と、従来に比べ購入しやすくなった。エコ機運の高まりもあって販売を伸ばしたようだ。

 「iCharge」シリーズは、ノベルティとして15社に採用されるなど、企業のノベルティグッズをターゲットとした販売にも力を入れている。今年7月に開催した「販促エキスポ」や、9月に開催した「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2009」などの展示会に出展し、企業へのアピールを強化している。11月に発売する新製品2機種には12色のカラーバリエーションを揃え、カスタマイズ塗装に対応することを強調。今後も企業のノベルティとしての採用を働きかけ、拡販していく考えだ。(田沢理恵)
  • 1