店頭流通
三菱電機 販売店向け営業活動を強化 録画できるテレビでシェア20%狙う
2009/10/07 18:45
週刊BCN 2009年10月05日vol.1303掲載
三菱電機が10月30日に発売する録画ができるテレビは、HDDとBDレコーダーを内蔵している。録画ができるテレビでは、他社がどちらか一方のみを搭載している製品で先行しているが、同社は両方を備えることで「他社との違いを明確にした」(鳴海真・京都製作所AV営業統轄部部長)と差異化に自信を示す。録画ができるテレビ市場で、年末商戦以降、シェア20%を獲得する目標を立てている。
録画ができる液晶テレビとして発売するのは、32V、37V型の「REAL」「BHR300」シリーズ。そのほか、大容量スピーカーユニットを採用した40V、46V、52V型「MZW300」シリーズを10月21日に発売する。これらの製品の投入を機に、店頭での存在感を高めていく考えだ。
新製品発売に備えて、10月上旬から三菱電機および子会社の三菱電機ライフネットワークの営業担当者が、販売店向けに新製品のポイントや使い方などを説明するなどの営業活動に力を入れる。こうした取り組みは以前から行ってきたが、今回の新製品では、人員を従来に比べて2倍程度に増やし、販売体制を強化する。
そのほか、液晶テレビとレコーダーのカタログをこの秋に統合。従来二つに分けていたものを一つにまとめることで、テレビ、レコーダーどちらか一方の売り場でも両方の製品を訴求できるようにする。カタログは、女性層獲得を意識し、生産地である京都を前面に打ち出したデザインを採用。さらにフルHDパネルを示すロゴ「京都FULL HD」の露出を高め、イメージをアップを図っていく。
液晶テレビにHDDとBDレコーダーを搭載した「BHR300」シリーズは、電源やアンテナ線をテレビに接続するだけで、テレビとしてだけでなくBD/HDDレコーダーとして使用できることから、「究極のリンク」として簡単な操作性を前面に打ち出している。また、今回は、32V、37V型の2サイズだが、春モデルではサイズのラインアップを広げることを示唆している。(田沢理恵)
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