店頭流通
PCデポ 「パソコンクリニック」を強化 今年度、FCで50店舗に拡大
2009/10/07 18:45
週刊BCN 2009年10月05日vol.1303掲載
ピーシーデポコーポレーション(PCデポ、野島隆久社長)は、パソコンサポートカウンター「パソコンクリニック」の強化を図る。「パソコンクリニック」は同社直営店の全店舗に設置しているほか、ケーズホールディングスの「ケーズデンキ」にFC(フランチャイズチェーン)形式で22店舗(6月末時点)を出店している。今後さらにFC形式の出店を進め、今年度(2010年3月期)中に50店舗に拡大する計画。また同社の直営店のうち1000坪規模の大型店内の「パソコンクリニック」については、約100台のパソコンをオペレーションできる体制にしていく方針だ。
「パソコンクリニック」は、パソコンの無料診断、修理などを受け付けるとともに、パソコンやゲーム機の通信・ネットワークの設定をサポートしている。スタッフは、直営・FC店舗ともに、作業手順のマニュアルを活用することに加え、勉強会「DCA(デポ・クリニック・アカデミー)」により技術力向上と効率化を図っている。
同社は、今年4月にイー・モバイルのMVNOとなり、パソコン用モバイル通信サービスの提供を開始。通信料、サービス料、サポート料を毎月一括定額コースとして提供する独自のサービス「バリューパック」を販売している。ユーザーが「バリューパック」を契約すると、「パソコンクリニック」の技術者がデータ通信機器の設定、モバイルブロードバンドの開通、ウイルス対策、個人情報保護対策をパソコンに設定する。こうしたトータルソリューションへの取り組み強化が奏功し、今年度第1四半期の売上高のうち、「パソコンクリニック」を含む技術・保守サービスの売上高は、前年同期比23.7%増と伸びた。
今後は、WiMAXやWindows7が追い風となり、初心者や年配者を中心にサポート需要が高まるとみている。さらには、メモリ増設などによってパフォーマンスを高めることで、既存のパソコンを「まだまだ使えるようにする」提案を行うなど、パソコンのアップグレードを中心にした周辺機器の販売も強化していく。(田沢理恵)
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