店頭販売奮闘記
【店頭販売奮闘記】アスース・ジャパン (上) 販売店向けサポート体制を構築
2009/09/15 16:51
週刊BCN 2009年09月14日vol.1300掲載
同社はマザーボードなどのパーツメーカーとして、パソコン業界やマニアには知られる存在だが、「Eee PCは知っていても、『ASUS』というメーカー名は知らない」という販売員もいる。国内パソコンメーカーが多くを占めるなかで、同社は「新参者」(生松智明・チャネルマネージメントディビジョン部長)。初代「Eee PC」発売当初から、販売店とのパイプは、ディストリビュータを通じてのものだった。しかし、今後さらにパソコンの拡販を図るためには、販売店とのパイプを強固にしていくことが重要となる。
そこで今年2月、「チャネルマネージメントディビジョン」を設置した。販売店をサポートする担当者としてアカウントマネージャーを配属し、初期不良やクレームが起きた際の相談窓口として機能するとともに、スペックや特徴を理解してもらうための勉強会を企画するなど、啓蒙活動にも力を入れる。また、ディストリビュータである丸紅インフォテックと連携してイベントを企画するなど、販売店への提案強化を図っている。
さらに、新規チャネルの開拓も担う。実績としては玩具小売チェーンやテレビショッピングなど。玩具小売チェーンには、「Eee PC」を展示する什器を設置し、売り場を確保した。新規チャネル開拓は「ようやく軌道に乗ってきた」(生松部長)段階だ。今後も「普段、量販店に行かない人々」の需要を掘り起こすため、新たなチャネルを開拓していく。
同社は、「チャネルマネージメントディビジョン」の設置に合わせ、大阪営業所を開設。既存の販売店との関係強化を図るとともに、新規チャネル開拓に力を入れていく。
次回は、実際に販売店を担当するアカウントマネージャーの活動ぶりを紹介する。(田沢理恵)
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