NTTコムウェア（杉本迪雄社長）は、携帯電話を活用したクレジットカード決済サービス「EasyDo（イージードゥー）」に、「継続支払いサービス」「ファイル制御サービス」のオプションサービスを追加した。

　「EasyDo（イージードゥー）」は、書類などに印字されたQRコードをサービス利用者が自分のカメラ付き携帯電話で読み取ることで、クレジットカード支払いができるサービス。2008年4月にサービスを開始した。

　「収納分野からビジネスとして何が伸びていくのか、議論のなかから生まれたサービス。通常、クレジット決済は専用端末が必要で、価格は1台10万円ほど。価格をいかに抑えるかがポイントだった」と保険共済ビジネスユニットの井上泉マネージャ。「課題は、情報の簡潔な入力と決済の結果をユーザーにリアルタイムに示すこと。そこで、携帯を使ってQRコードを読み取り、ネットワークを介してデータセンターに接続する方法を考えた」という。QRコードからサイトに接続し、与信確認、売上情報送信などを行って、決済の結果をリアルタイムに示す。ユーザーはクレジットカードを他人に手渡すことなく、決済ができるわけだ。これによって、宅配ピザや保険などの業務で、出先でのキャッシュレス化を実現できる。

　追加されたオプションは、登録したクレジットカードで公共料金のような継続的な支払いが可能になる「継続払いサービス」と、サービス利用企業の提供するファイルに基づいて売上確定、売上取消、与信取消などの処理を実施する「ファイル制御サービス」の二つ。これによりサービス利用企業本位の決済サービスコントロールが可能になる。

　同社ではサービス開始から3年で30社、3億円の売上を目指す。（鍋島蓉子）