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ソニーとシャープ、液晶パネル製造の合弁会社設立を1年延期へ

2009/01/30 18:45

 ソニーとシャープは1月29日、世界初の第10世代マザーガラスを使って大型液晶パネルと液晶モジュールを製造・販売する共同出資会社の設立を1年程度延期すると発表した。当初は09年4月の設立を予定していたが、世界的な景気悪化で、2010年3月までとする内容に覚書を修正したもの。

 両社は08年2月に会社設立に関する意向確認覚書を交わし、契約を08年9月30日までに結ぶ計画だったが、締結には至らず交渉を続けていた。今後は09年6月30日までに契約の締結合意を目指して、交渉を続ける。シャープでは大阪府堺市に建設中の液晶パネル工場については当初公表通りに2010年3月までに稼動を開始するとしている。

 ソニーの原直史業務執行役員SVPは「昨年の9月から経済状況が大きく変わった。(共同出資会社)に出資することは変えないが、金額などについて現状の経済環境をベースに話し合うために伸ばした」と、09年3月期第3四半期の決算説明会で延期の理由を説明した。
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外部リンク

ソニー=http://www.sony.co.jp/

シャープ=http://www.sharp.co.jp/