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キヤノンMJ、デジ一眼向け家族層に軸足、安定客つかむ
2008/09/01 18:45
週刊BCN 2008年09月01日vol.1249掲載
家族層に軸足、安定顧客つかむ
―キヤノンマーケティングジャパン 林康宏 イメージコミュニケーション企画本部 本部長キヤノンは今年、「EOS Kiss X2」(3月)に続いて「EOS Kiss F」(6月)と、エントリー機を相次ぎ投入した。後者の「F」はターゲットとする「Family、Friendly」を意味する。
キヤノンMJによると、キヤノンのデジタル一眼レフ購入者は、「コンパクトデジカメからのステップアップ」が49%に達している。つまり、「コンパクトからデジタル一眼に移行する際の入門機を用意する必要があった」わけだ。そこで「X2」と並ぶ入門機として投入されたのが、「F」である。キヤノンのデジタル一眼全体の約2割を占める「X2」は、「普及機」という位置づけだ。このエントリー2機種は、実売価格が10万円を切り、コンパクトからの買い換えを促す推進力になっている。
「X2」と「F」を発売したことで、従来のプロ機、ミドル機にエントリー機が加わり、「どんな層にも気軽に楽しめる選択肢が広がった」と自信をみせる。BCNランキングによると、今年上半期(1─6月)のデジカメ(レンズ交換型)部門のベンダー別シェアでは、1位のニコンとの差はわずか0.12ポイント。激しいトップシェア争いのまっただなかにある。エントリー層を取り込むことで、キヤノンの巻き返しが始まりそうだ。(BCN・谷畑良胤)
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