AOSテクノロジーズ（佐々木隆仁社長）は、アプリケーションやファイルなどのデータを選択してバックアップできるソフトを販売開始した。販売開始と同時に情報提供サイトも開設。パワーユーザーやPC初心者に向けて店頭とオンラインで販売し、年間で1万5000ライセンスの販売を目指す。

　国内でのバックアップソフトはまだ普及が進んでおらず、限定的な市場だ。同社はデータ復元ソフトの販売などを手がけるのと並行して復元サービスも提供しているが、エンドユーザーからは、メールや写真データなど、すべてを復旧しなくてもいいので、必要なデータのみを復旧してほしいという要望が多く聞かれた。このことから、バックアップソフト「GENIE BACKUP（ジニー・バックアップ）プラットフォーム8.0」の販売に至った。

　国内で販売されているバックアップソフトは、ディスクを丸ごとバックアップする「イメージバックアップ」形式のものが多い。「だが、このバックアップ方法では、復元する際に不便な点も多かった」（志田大輔・製品開発部 開発部マネージャー）。

　同社の販売する「ジニー・バックアッププラットフォーム8.0」では、5ステップでのバックアップを実現した。ユーザー自身がバックアップしたいアプリケーション、ファイルを選択してバックアップを取れるのが特色だ。スケジュールを設定した詳細なバックアップが可能で、ウェブサイト上からプラグインをダウンロードすれば、多様なアプリケーションのバックアップに対応する。また、大容量のバックアップデータの場合には分割して複数のメディアに保存することが可能だ。さらに、差分／増分バックアップもできる。

　万一、同ソフトがインストールされていなかった場合には、自己復元形式バックアップファイルを生成することにより、インストールされていないマシンでも、データ復元が可能となっている。

　店頭販売価格は「Pro」が1万290円、「Home」が7140円。乗換優待版も提供する。