店頭市場ピックアップ
セキュリティソフトの販売動向
2008/04/21 16:51
週刊BCN 2008年04月21日vol.1232掲載
トレンド、月間でも首位奪取
本紙3月24日号(vol.1228)で、トレンドマイクロが週次データで販売数量シェアトップと報じたが、3月の月次データでみてもシマンテックから首位を奪い取っている。過去3年の間に月間販売本数シェアで同社がトップに立ったのは初めて。トレンドは、3月中旬にパッケージソフトと広告デザインを変更したほか、新たな試みとしてJR山手線などの中吊り広告を展開。店頭向けの営業組織を変更し、新体制で営業プランを練り直していた。この組織変更とPR活動が奏功した格好だ。
要因はそれだけではない。トレンドのシェアは確かに上昇しているが、首位だったシマンテックのシェア下落幅が大きく、それがトレンドをトップに押し上げることにもつながっている。シマンテックは直近半年間で14.5ポイントもシェアを落としている。
シマンテックは4月下旬、統合型セキュリティソフト「ノートン360」の新版をリリースする。この新商品が不発に終われば、6年連続で守り続けた年間首位から陥落する可能性もあり得る。
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