店頭流通

日本エイサー 縦横16:9のノートPCを投入 2年かけて販売ルート確立

2008/04/07 18:45

週刊BCN 2008年04月07日vol.1230掲載

 日本エイサーは、世界で初めて16:9のアスペクト比(縦横比)による16インチ液晶ディスプレイを搭載した、コンシューマ向けノートPC「Gemstone Blue Aspire 6920」を4月25日から発売する。Gemstone Blueは、同社のAspireシリーズのエンターテインメント性を追求した高機能モデルに用意されたブランド。

 通常、PC用のワイド画面は16:10となっており、テレビ用に制作されたコンテンツを表示すると、表示領域が広い分、余計な黒い線が出る。Gemstone Blueでは、16:9のアスペクト比とともに輝度や色域の高いパネルを採用し、またBlu─ray Discドライブを搭載して、テレビ用に制作されたコンテンツを違和感なく楽しめるようにした。

 第2世代のDolby Digital Home Theaterに初めて対応。また、メディアコンソールをキーボード左側に配置し、指で直感的に操作できる。

 上位版となるCore 2 Duo T8300(2.4GHz)、2GBのメモリ、320GBのHDDを搭載し、市場想定価格は19万円前後。すでに欧米で投入している、1920×1080ドット表示が可能な18.4インチ液晶モデルは今夏にも投入する。

 日本エイサーのボブ・セン社長は、「この2年間で日本における販売ルートの確立に力を注ぎ、パートナーとの関係を強めてきた。一夜でシェアが取れるとは思っていないが、正しいタイミングで、製品投入していく。今回の新製品がその第一弾となる」とし、日本国内におけるシェア拡大に意欲をみせた。

 台湾エイサーは、ゲートウェイの買収に続き、パッカード・ベルも傘下に収めた。世界シェアでは第3位、ノートPCの世界シェアでは2位となっている。
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