店頭流通

松下電器 北京オリンピック需要を狙った薄型テレビ投入

2008/03/24 18:45

週刊BCN 2008年03月24日vol.1228掲載

 松下電器産業は、薄型テレビ「VIERA」シリーズの新製品として、12モデルを4月10日から順次発売する。プラズマテレビとしては初となる46インチモデルの投入や、全製品でフルHDパネルを採用するなど、北京オリンピック需要を睨んだ戦略的製品といえる。

パワーアスリート画質を訴求

 松下電器パナソニックマーケティング本部・西口史郎本部長は、「北京オリンピックは、撮影から放送、家庭までがハイビジョンでつながる初めてのオリンピックとなり、いわばフルハイビジョンオリンピックとなる。昨年から訴求している『ビエラにリンク』を強く打ち出し、DIGAやラックシアターの販売拡大にもつなげる。北京オリンピックを契機に、フルハイビジョンビッグバンを加速していく」と説明する。

 「北京の感動をパワーアスリート画質のVIERAで」が、春から夏にかけてのメッセージ。北京オリンピックの公式スポンサーである優位性を生かして、店頭展示やテレビCMも、オリンピック需要を意識したものにすることになる。

 今回発売するのは、プラズマテレビで3シリーズ8モデル、液晶テレビで2シリーズ4モデル。プラズマテレビでは、全製品において、コントラスト比で3万対1の新世代のパネルを採用。ガラス層をデザインとして活かした「フルグラスフェイス」デザインとしている。また、デジタルシネマに迫る高画質を実現したとする一方、高画質化技術を背景に、新製品を「パワーアスリート画質」とし、スポーツ観戦における臨場感の高さを強調している。

 なお、今回の新製品では見送られたYouTube対応に関しては、「1月の米CESで発表したYouTube対応は北米向けVIERAのもの。日本ではアクトビラに対応しており、現時点で対応は考えていない」としている。

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