店頭流通
アップル Mac 東京圏で大幅な伸び
2008/03/24 16:51
週刊BCN 2008年03月24日vol.1228掲載
MacBook Airは品薄の影響で貢献せず
BCNランキングによると、2007年第4四半期におけるデスクトップPC市場全体は、前年同期比13.6%減と2ケタのマイナス成長。これに対して、デスクトップ市場におけるアップル製品の伸びは、42.9%増となっている。また、ノートPCの販売台数は、ノート市場全体が3.6%増であるのに対し、対前年同期比20.9%増と、こちらも高い成長率となっている。特筆されるのが、東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)での動き。デスクトップの領域では、年末商戦が本格化した12月には、19.0%とトップシェアを獲得。1月は18.2%で2位となったものの、2月には17.7%でトップシェアとなっている。東京圏のデスクトップPC市場では、アップルが首位を争っているのだ。
アップルでは、「局地的な動きであることは理解している」としながらも、「かつてのiPodの広がりは、東京圏で火がついたあとに、地方へと広がっていった。アップルにとって、東京圏でのシェア上昇は全国へと期待できる予兆」と分析する。東京圏でシェアを引き上げることが、アップルにとっては飛躍に向けた「勝利の方程式」となっているのだ。
米アップルの発表でも、2008年度第1四半期(10─12月)の業績をみると、マックの全世界における出荷台数は前年同期比44%増の231万9000台と高い成長率となっている。
アップルの業績が好調な背景には、Leopardから標準搭載されたBoot Campにより、マック上でWindows環境を実現できること、Core 2 Duoを搭載したWindows PCと比較しても、マックのCore 2 Duo搭載製品のほうが安いことなどが影響している。また日本では、アップルが全国の量販店と協力して展開している「Appleショップ」が、わずか1年で19店舗にまで拡大。量販店における販売体制が強化されたことも見逃せない。
だが、MacBook Airは、品薄の影響があり、シェア向上には貢献していない。BCNランキングによると、ノートPCにおける機種別シェアでは1%以下で推移。順位も毎週40─50位台にとどまっている。
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