店頭流通

トレンドマイクロ 広告・パッケージデザイン刷新 「軽快・簡単・安心」を新キーワードに

2008/03/17 18:45

週刊BCN 2008年03月17日vol.1227掲載

 トレンドマイクロ(エバ・チェン社長)は、コンシューマ向けセキュリティソフト「ウイルスバスター 2008」の拡販で、広告などの販売促進施策を見直す。

 従来使用していた広告と量販店などに展示する販促物、ソフトのパッケージデザインは優位性が伝わりにくいと判断して、全面刷新する。新広告は、従来から活用している新聞・雑誌掲載に加えて、3月中旬から新たに首都圏の山手線や京浜東北線の車内中吊りなどでも展開する予定だ。

 同社はBCNランキングで2007年年間販売本数シェアで2位だったが、今年はトップシェア奪取を明確な目標として位置づけ、新プランをテコにして本格的に動き出す。

 新広告とパッケージのデザインでは、「軽快・簡単・安心」という新キーワードをもとに、分かりやすさを重視している。技術や機能の説明を極力省き、セキュリティソフトの必要性や使いやすさをアピールする内容に変えた。量販店やOEMパートナーへの営業を統括する宍倉豊・営業統括本部リテール・OEMセールスグループディレクターは、「従来は新機能・技術を前面に押し出し過ぎて、一般の消費者には逆に『分かりにくい』『複雑』というイメージを与えてしまっていた」と変更理由を説明する。

 BCNランキングによると、セキュリティソフト市場は99年以降一貫して年間販売本数トップがシマンテックで、トレンドマイクロは2位という構図だ。だが、昨年はここ数年でその差が最も詰まっており、08年の両社のシェア争いはいっそう激化している。
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