NECパーソナルプロダクツは、2月19日、個人向けモバイルノートPCの新製品「新LaVie J」を発表した。

　従来のLaVie Jは、企業向けのVersaPro UltraLiteをベースに、個人向け仕様とした製品だったが、新LaVie Jでは、ワイド液晶を採用するなど、個人向けを前提として開発。量販店ルートを通じたビジネスモバイルPC分野に本腰を入れる。

　新LaVie Jシリーズは、従来のボンネット構造と呼ばれる天板を一新し、フルフラット形状を採用。底面もフルフラットとし、天板をピアノブラック塗装とすることで、持ち運んだ際などのデザイン性を追求している。

　さらに、薄さ29.8mmとする一方で、天板の肉厚を少しずつ変化させる構造や、液晶ディスプレイとバックライト基板を重ねない配置とすることで、面耐圧300kgf、点耐圧25kgfの高い耐久性も実現している。

　上位モデルのLJ750／LHでは、超低電圧版Core 2 Duo U7600（1.20GHz）、メモリ2GBを搭載するとともに、Wireless USBやスクラッチリペア塗装を採用している。市場想定価格は27万円台半ば。下位モデルは20万円前後の見込み。

　同社では、この分野で先行する松下電器産業のLet's noteへの対抗モデルと位置づけ、店頭での販売強化に乗り出す。

　従来のモデルでは、企業への導入を前提としており、機能面での高い評価を背景に金融機関に対して5万台規模の一括導入といった実績があったものの、量販店店頭ではデザイン性などが課題とされ、存在感を示すことができなかった反省がある。

　新製品では、量販店での販売を意識したデザイン、仕様、価格設定としており、SOHOや個人ユーザーを対象にしたビジネスモバイルPC領域での巻き返しを図る考えだ。