店頭流通

リンクス グリーンIT対応のPC電源を発売 省電力化とコスト削減をアピール

2008/02/18 18:45

週刊BCN 2008年02月18日vol.1223掲載

 リンクスインターナショナル(川島義之社長)は、ENERMAX製のPC電源として「PRO82+」と「MODU82+」の2製品を2月末から国内で販売を始める。クライアントパソコンをグリーンITに対応できることが特徴。企業内ユーザーやコンシューマなど個人レベルで省電力化を意識させるとともに、コスト削減につながることを訴えていく。

 2製品ともに、電源変換効率80%以上を満たした認証「80PLUSプログラム」をクリアしている。「PRO」はゲームユーザーなど組立パソコン上級者向けで、「MODU」は中・初級者と法人を対象としている。

 IT業界では、「グリーンIT」をコンセプトに、省電力化を追求した製品の開発が相次ぐ。法人ユーザー側では地球環境問題の解決の一助とするとともに、コスト削減の一環として、サーバーなどシステムの省電力化を図ろうとしているところもある。その傾向が顕著に現れているのがデータセンター。SaaSベースのサービス提供を視野に入れながら、ブレードサーバーの導入で物理的なスペースの効率化を進めている。

 一方、クライアントレベルではコンシューマ市場をはじめパソコンユーザーが省電力化を意識しているかといえば、そうとは言い切れない。メーカーであるENERMAXとしては、個人レベルから意識を転換してもらうことを目的に製品を開発したとみられる。

 しかし、販売会社のリンクスは「省電力化だけを前面に押し出すのではなく、変換効率が高ければ低発熱性にも優れているといったゲームユーザーの関心を引く点を訴えていく」(広報関係者)という。また、コスト削減策として「省電力化による耐久性が向上することから、3年間という通常のメーカー保証を延長するなどで、コストパフォーマンスの良さを訴えていきたい」との考えを示す。これに対して、ENERMAXでも「検討する」(日本法人関係者)としている。
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