店頭流通

携帯電話各社 春モデル出揃う 最大の商戦期を迎え、新製品ラッシュ

2008/02/11 17:00

週刊BCN 2008年02月11日vol.1222掲載

 KDDIとソフトバンクモバイルが携帯電話の春モデルを相次いで発表した。KDDIは、新たに11機種38色、ソフトバンクモバイルは16機種57色を投入し攻勢をかける。また、NTTドコモは、昨年秋の段階で、春モデルとして投入する705iシリーズをすでに発表しており、13機種34色の発売が予定されている。年間最大規模となる春商戦に向けて各社の新製品が出揃ったことになる。

 KDDIの小野寺社長は、「auの端末には国内初、世界初が多い。サービスと組み合わせてさらなる満足度の向上を狙う」と語る。春商戦では、ワイヤレスミュージック、au Smart Sports、有機ELディスプレイを特徴として打ち出す考えで、日本では普及していないBluetooth対応のヘッドセットなどによる新たな利用提案も行う考えだ。発売が遅れていたKCP+を搭載した端末も、2月1日から2機種が投入され、春商戦の販売に弾みをつけそうだ。

 一方、ソフトバンクの孫正義社長は、「携帯電話はインターネットマシンに進化する。その新たな時代において、ソフトバンクの企業カルチャーが、多くの人に支持されるようになるだろう」として、インターネットマシンと表現された922SHをはじめとする製品を紹介。操作性やキーの打ちやすさ、搭載する機能など、自らが商品化に向けてこだわった点などを強調してみせた。

 孫社長は、「単に技術を追い求めるのではなく、ブランド価値を高め、憧れのブランドを目指す」と、ブランド戦略を強化する姿勢を示した。

 また、NTTドコモの中村維夫社長は、決算会見において、昨年末から品薄が続いている905iシリーズについて言及。「ここまで売れるとは思っていなかった。2月先まで品薄が続くだろう」としたものの、「春商戦では905iシリーズが供給できるようになるのに加え、705iシリーズも順次投入する。これに若者向けのキャンペーンを加え、厳しい戦いに挑んでいく」と覚悟のほどを表明している。

孫正義社長も登場したソフトバンクモバイルの新製品発表会
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