店頭流通

デジタルアーツ 量販店でインストールサービス フィルタリングの普及拡大目指す

2007/12/17 18:45

週刊BCN 2007年12月17日vol.1216掲載

名古屋営業所を11月に開設

 デジタルアーツ(道具登志夫社長)は、大手量販店からの要望を受けてサービスカウンターでウェブフィルタリングソフト「i-フィルター」のインストールサービスを開始した。家庭での普及拡大を目指すとともに、年末商戦での需要取り込みを狙う。また11月には、3拠点目となる営業所を名古屋に開設した。地場に根づいた営業を通じて公共・教育機関に拡販していく考え。

 インターネット上での事件が増加するなか、フィルタリングソフトの需要が増大している。同社はソフトの販売だけではなく、よりユーザーに身近な普及活動を模索していたが、量販店からの打診に応じる形でインストールサービスに着手した。ソフトの操作を覚えられない、扱えないという保護者も多いことから、「店頭でのインストールサービスによって、より幅広いユーザーへの普及が見込めると判断した」(大谷涼・経営企画部企画製作課主任)。年末商戦の需要獲得にもつなげていきたい考えだ。

 同社はコンシューマ製品全体で今期(2008年3月期)2億2700万円の売り上げを見込んでいる。

 すでにヨドバシカメラとビックカメラでのサービス提供を開始しているが、今後は別の量販店からも引き合いがあることから全国展開を視野に入れる。

 また、同社は11月に九州、大阪に次いで3拠点目となる名古屋営業所を開設した。これまでは問い合わせがあった際に東京から対応してきたが、公共・教育機関などにおいては地場での販売に根づいた営業活動が導入に結びつくと見込んだことから、拠点を設けることにした。「東海地方はもともと全国の売り上げのうち15%程度を占める。今後は30%の年成長率を目指したい」(猪俣清人・経営企画部部長)と語っている。
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