店頭流通
キヤノン EOS 40D 垂直立ち上げに成功 コンパクトデジカメも
2007/11/05 18:45
週刊BCN 2007年11月05日vol.1210掲載
5年連続トップに自信
キヤノンの一眼レフカメラ「EOS 40D」が好調な売れ行きをみせている。さらに、EOS KissデジタルXは、昨年9月の発売以降13か月連続でのトップシェアを獲得。また、激戦のコンパクトデジカメ市場においても「5年連続ナンバーワンはほぼ手中に収めた」と自信をみせる。EOSブランド20周年を記念した新製品の「EOS 40D」は、発売直後から好調な売れ行きを示し、BCNランキングによると、直近4週間のシェアは13.7%となった。
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)の芦沢光二専務取締役は、「団塊世代向けのマーケティングが成功し、中級機としては異例の出荷台数を記録。発売後6週間の出荷台数は、従来機の30Dに比べて、約2倍の販売台数になっている」と説明する。
また、EOS KissデジタルXは、昨年9月の発売以降13か月連続でトップシェアを獲得し、キヤノンの市場シェアは47.9%。2位のニコンの38.3%を大きく引き離している。同社が先頃発表した第3四半期(7-9月)のデジタル一眼レフカメラの販売台数は36.6%増。レンズの販売本数も、1-9月の実績で前年同期比35%増と高い伸びをみせている。
EOS 40Dの発売に伴うキャッシュバックキャンペーンを実施したことによって、第3四半期のコンシューマ事業の利益はマイナス成長となったものの、「これは計画通り」(キヤノンMJの川崎正己専務取締役)とし、第4四半期も、デジタル一眼レフカメラの販促費を増やす計画を公表。第4四半期の販売台数は46.3%増と高い成長を計画している。
上期はニコンに先行されたことで、下期には戦略的な製品投入とマーケティング施策を展開。1-9月の累計シェアでは、台数は激戦であるものの、金額ベースでは逆転してナンバーワンを獲得したという。
「来年は27年ぶりに、一眼レフカメラの出荷台数が年間100万台に達するだろう。来年に向けて積極的な投資を継続していく」(芦沢専務取締役)としている。
一方、激戦のコンパクトデジタルカメラは、IXYおよびPowerShotの新製品投入後、20%のシェアを獲得。「年末には25%のシェアを目指す。5年連続トップシェアはほぼ確定した」(芦沢専務取締役)と語る。
キヤノンMJによると、第3四半期のコンパクトデジカメの販売台数は5.6%増となっている。
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