店頭流通

CSOL 統合セキュリティソフトを提供 企業向けでは一元管理ツールも

2007/10/22 17:00

週刊BCN 2007年10月22日vol.1208掲載

 キヤノンシステムソリューションズ(CSOL、武井尭社長)は、アンチウイルス製品の上位製品である統合セキュリティソフトを法人、個人に対して販売開始する。企業向けライセンスでは、現行のアンチウイルス製品や今回発売する統合セキュリティ製品、今後発売予定のアンチウイルスソフトの新版も一元的に管理するツールを提供する。発売時期は未定。個人向けは今秋から店頭で販売する。

 企業向けでは、現行製品の「NOD32アンチウイルスV2.7」、統合セキュリティ製品、アンチウイルスソフトの新版「NOD32アンチウイルスV3.0」を一元的に管理できるツールを提供予定。  個人・SOHO向けには今秋から店頭で販売を開始する。「これまでユーザー層として、パソコンの中・上級者の割合が高かったが、「初心者への拡販も視野に入れる」(山本昇・セキュリティソリューション事業部セキュリティ企画部担当部長)とし、店頭でのプロモーションを積極的に展開する。

 今回、同社が発売するのはアンチウイルスソフト「NOD32アンチウイルス」の上位製品で統合セキュリティソフトの「ESET Smart Security(イーセットスマートセキュリティ)」。スロバキアに本社を構えるESET社CTOのミロスラフ・トュルンカ氏は近年マルウェアが愉快犯から金銭目的に変化していることを指摘し、「ゼロデイアタック(ソフトにセキュリティ上のぜい弱性が発見されたときに、問題の存在自体が広く公表される前にそのぜい弱性を悪用して行なわれる攻撃)は急速に増加している。従来のウイルスソフトウェアでは、対応が追いつかないことから、アンチウイルス、アンチスパイウェア、パーソナルファイアーウォール、アンチスパムなど主に4つの機能を1つのコンポーネントにまとめ、統合セキュリティソフトとして提供する」と話す。

 複数の機能を一つのコンポーネントに統合したことで、アップデートを容易にし、システムリソースの負荷を軽減した。 

 アプリケーションを分析し、ウイルスやスパイウェアの特性を識別、検出するという、ESET社独自のThreatSenseテクノロジーを搭載。また従来のシグネチャによる防御に加え、遺伝子技術を実装し、マルウェアの未知種、亜種に対応する。
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