店頭流通

パソコンメーカー各社 年末商戦向け秋冬モデルを投入

2007/09/17 16:51

週刊BCN 2007年09月17日vol.1203掲載

 パソコンメーカー各社から秋冬モデルが発売になった。市況が徐々に回復しつつあるコンシューマ向けパソコン市場において、これらの新製品が、需要をさらに加速させるための年末商戦向け主力製品ということになる。AV機能の強化や静音性、新たな認証技術などの付加価値機能が特徴であるほか、ユーザーターゲットを明確にした製品も増えている。

 NECは、フラッグシップとして、第4世代のPC用水冷システムを採用した一体型PC「VALUESTAR W」シリーズを投入。「静音」をキーワードに製品ラインアップを強化した。

 従来の水冷モデルで採用していたCPUの冷却に加えて、HDDの水冷化も実現。稼働時でも聴覚検査室並みといわれる25dBの静音性を果たした。Blue─rayおよびHD DVDの双方の次世代メディアに対応しているのも特徴だ。AVパソコンに求められるデジタルコンテンツ視聴時の騒音を抑え、就寝中のTV番組の録画などにも利用できるといった特徴がある。

 また、同社では、独自の顔認証技術「NeoFace」を利用することで、本体に付属したWebカメラによる顔認証によってOSにログインできるA4ノートPC「LaVie C」なども発売した。

 一方、富士通は、リビングPCの「FMV─TEO」の新モデルにBlue─rayドライブを搭載。また、デスクトップPCのDESKPOWERでは、松下電器産業やシャープの薄型テレビをリモコンで操作できる機能を搭載するなど、AV機器との連動を強化した。ノートPCでは、13.1インチ液晶を採用していたMGシリーズに、同じ筐体サイズながら14.1インチ液晶を搭載した製品を投入したほか、Web直販モデルでのカラーバリエーションを強化。さらに、秋冬モデルのすべての機種において、Windows Vista Home Premiumを搭載している。

 ソニーは、女性層をターゲットにした14.1インチ液晶搭載のノートPC「VAIO type C」を投入。女性が鞄を肩にかけたり、手に提げたりするといった持ち運び方をイメージした筐体デザインに一新。また、女性の長い爪でもタイピングしやすい形状のキーボードを採用。「華やかに、楽しく、私らしく」をキーワードとして訴求する。そのほかのノートPCもデザインは、従来モデルのデザインを踏襲しながらも機能を強化した。
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