店頭流通
シャープの液晶テレビ 年末商戦向けモデルを投入 「大型化は液晶が」と意気込む
2007/07/16 18:45
週刊BCN 2007年07月16日vol.1195掲載
シャープによると、国内における薄型テレビの世帯普及率は、2006年末に35%を突破。07年末には50%を超えると予測している。また、37インチ以上の世帯保有率は06年度の8%から、今年度は14%に達すると予想。「37インチ以上の薄型テレビが2ケタの普及率となり、一気に需要は拡大する。国内の薄型テレビ市場は812万台と予想しており、37インチ以上は300万台を超える。このうち、液晶の37インチ以上は200万台に迫るだろう。下期にはプラズマテレビの2.4倍の出荷規模になる」(寺川取締役)と観測する。
同社では、7月から、亀山第2工場の生産ラインを拡張し、生産パネルを月産6万枚に倍増させる計画であり、「国内は、前年比22%増の326万台を目指す」と、トップシェア維持に意欲をみせる。
今回発表した製品は、52インチ(店頭予想価格は55万円前後)、46インチ(同45万円前後)、42インチ(同40万円前後)、37インチ(同33万円前後)、32インチ(同22万円前後)、26インチ(同18万円前後)。全モデルに120Hz駆動の倍速ASV(アドバンスド・スーパー・ビュー)液晶パネルを搭載。37インチ以上はフルHDとしている。
各サイズでアンダー・サイドスピーカーモデルを用意したほか、従来モデルと比べて体積を約4割削減したことで、8.1cmという業界最薄を実現。薄型化、軽量化により、大画面モデルでも壁掛け設置を可能にした。
「97年から02年までの間に160万台の薄型テレビが出荷されており、すでに買い替え需要が始まっている。こうした需要も取り込みたい」という。
また、同社では、20インチの液晶テレビ「LC-20EX3」も投入、「2台目需要」を狙う考え。店頭予想価格は11万円前後の見込みだ。
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