NECパーソナルプロダクツは、磁性体塗料をノートPCの天板に塗布することによって3次元デザインが可能となる製品を投入する。

　磁性体塗料は、コバルト、鉄、ニッケルを含む金属が入った化合物。磁力によって、金属粉を移動させ、不思議な模様を浮かび上がらせることができる。

　また、磁力の強さや塗装面からの距離を調整することで、平らな天板も奥行き感がある3次元的なデザインが表現できるほか、光の当て方で、部分的に明るさが変化するといった効果もある。

　これまで磁性体塗料は、強度や寿命の面で課題があったが、同社では、塗料の改良によって、これを解決したという。

　7月以降、個人向けノートPCの「La Vie」シリーズに順次採用する考えで、まずはネット直販のNECダイレクトに限定して販売する。

　同社では、ノートPCの天板部分のカラーバリエーション展開のほか、名前や図柄などを天板に描くレーザーマーキングサービスなどにも取り組んでいる。今回の磁性体塗料の採用により、「デザイン＋色」という観点から、天板の選択肢を広げ、個人の要求に柔軟に対応する考えだ。

　また、サンリオの人気キャラクターのハローキティを天板に描いたノートPC「LaVie G ハローキティモデル」を発売した。19種類299個のスワロフスキークリスタルガラスを使用してハローキティの顔などを構成。オリジナルのスクリーンセーバーや壁紙を内蔵している。価格は19万9500円。