店頭市場ピックアップ

携帯電話の販売動向

2007/04/09 16:51

週刊BCN 2007年04月09日vol.1182掲載

シャープ、頭一つ抜けだし首位維持

 携帯電話の需要は引き続き安定している。3月19-25日のBCNランキングによると、ベンダー別販売台数シェアはシャープが21.3%を獲得して1位。2位は松下電器産業(10.0%)、3位は東芝(9.8%)、4位京セラ(9.0%)、5位はソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(8.7%)が続く。シャープが頭一つリードしているが、2位から5位は僅差の争いとなっている。

 同週の機種別販売台数シェアでは、シャープのドコモ向け端末「SH903i」が4.8%のシェアで首位。続く2位も同社のドコモ向けワンセグ対応端末「SH903iTV」(3.6%)。3位にはソニー・エリクソンのau向け端末「W51S」(3.6%)がランクインした。日本ではブランド力のある国内大手企業の端末が強いため、ノキア、モトローラなどの海外勢はやや伸び悩む傾向にある。

 KDDIの小野寺正社長は会見のなかで「携帯コンテンツの市場が拡大傾向にある」と述べた。コンテンツ市場が端末の売れ行きにどの程度影響があるのか注目したい。
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