店頭流通
アップルジャパン Vista対抗で積極的なキャンペーン 乗り換え促進や、特別販売を展開
2007/03/26 18:45
週刊BCN 2007年03月26日vol.1180掲載
BCNランキングによると、2007年2月のアップルのPCシェアは3.7%。Vista発売の影響を受けて、話題がWindowsに集中したことで、シェアは前年同月の4.3%からは若干低下しているが、それでも、アップルのメーカー別の順位は、前年同月の9位から、7位に上昇している。
同社では、Vista発売にあわせて、OSに関心が集まっていることに着目。Vistaで実現しているいくつかの機能が、すでにMac OS Xで採用されていることなどをウェブや広告を通じて強調している。
また、オンラインのアップルストアでは、Vista購入を検討しているユーザーに対して、現在のWindowsユーザーが使用している周辺機器がMacでも使えるかどうかの検証や、Windowsマシンからのデータ移行や互換性についての情報提供などを行っている。そのほか、Windowsマシンの下取り価格について、標準査定価格をさらに10%アップするといった施策も展開中だ。
「Vistaの本来の機能を活用しようとすると、システム単価が上昇する。Macならば、同等の機能をより低価格で提供できる」(アップルコンピュータ日本法人)という。
さらに、入進学需要を狙って、学生向けの販売キャンペーンにも力を注いでいる。同社では、通常時も希望小売価格の7-10%引きとなる学割制度を導入しているが、今年5月までの期間限定で、学生がPCとiPodを同時購入した場合には、iPodの価格に相当する1万7800円を割り引く意欲的なキャンペーンを実施中だ。対象を学生およびその保護者、教育関係者としていることから、かなり広範な対象範囲となっている。
また、Office 2004学生応援キャンペーンとして、学生や一般を対象に、MacとOffice 2004の同時購入者に同ソフトを最大25%引きで販売するといった取り組みも行っている。
Vistaに注目が集まるなか、アップルが巻き返しを狙った施策を着々と進めている。
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