店頭流通
シャープ インターネットAQUOS 第2弾を投入 サイズ、色、本体の組み合わせで27種を提案
2007/03/12 18:45
週刊BCN 2007年03月12日vol.1178掲載
BCNランキングによると、20インチ以上の大画面液晶を搭載したPC市場においては、日立製作所が33.2%と高いシェアを誇る。一体型のPrius Oneシリーズが好調な売れ行きを見せているのが要因。昨年1月には、わずか6.1%だったシェアを一気に拡大させた。地デジ対応などで先行したことも功を奏した。また、富士通、NECもそれぞれ23.6%、19.6%と高いシェアを誇っている。
一方、シャープは、20インチ以上という領域では、わずか1.5%のシェアにとどまる。従来のインターネットAQUOSでは、20インチのほかには、32インチ、37インチという大画面モデルに限定していたことが影響している。
だが、32インチだけに絞り込んでみると、シャープのシェアは51.6%と圧倒的なシェアを誇り、NEC、富士通を抑え込んでいる。
シャープの調べによると、インターネットAQUOSの購入理由として、液晶テレビ、HDDレコーダー、PCの1台3役で利用ができる、大画面でインターネットが楽しめるといった声のほか、「亀山工場製パネルを使用したAQUOSだから」という回答が多いことから、AQUOSのブランド力を生かした展開ができるとして、液晶テレビAQUOSのD10シリーズの20インチ、26インチ、32インチの3サイズ3色と、パソコン部ではHDD容量やCPUの違いなどで3機種をラインアップした第2弾製品を投入。27種類の組み合わせ提案によって、20インチ以上の領域での拡大を図る。
32インチを30-40代のファミリー層向けのリビングルーム需要として、26インチを20-30代の単身者層向けのパーソナルリビング用途に、20インチを20代前半あるいは40-60代のパーソナルルームを持つ個室での需要というように、ターゲットを広げる。実売価格は25-45万円。
「第1弾のインターネットAQUOSの発売から10か月を経過。年末に最も販売量が増加するなど、これまでのPCとは異なる動きを見せている。AQUOSのブランド力も大きな力となっている。新製品では、既存ユーザーの声を聞き、操作性の改善やテレビの高画質を徹底的に追求しており、AQUOSの楽しみを広げる一翼を担いたい」(シャープ情報通信事業本部・大畠昌巳本部長)としている。
同社では2007年度の事業計画として、インターネットAQUOSで20万台の出荷を見込んでいる。従来製品では当初計画に対して、テレビ売り場での販売実績が少なかった反省がある。「これまでの経験からもPC売り場での販売が中心になるのは間違いないが、テレビ売り場においても、液晶テレビとのセット販売を促進するような仕掛けをしていきたい」としている。DVDレコーダーが薄型テレビとのセット提案で売れている実績を、PCにまで広げる考えだ。
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