店頭流通

ソニー iPod用周辺機器を投入へ 日本市場での発売は未定

2007/02/26 18:45

週刊BCN 2007年02月26日vol.1176掲載

 ソニーは、アップルコンピュータのiPodに接続できる2.1chアクティブスピーカーとして「CPF-IP001」を発表した。北米市場および欧州市場向けのほか、日本を除くアジア地域でも販売をスタートする。

 同社がウォークマン用に開発したCPF-NW001を、iPodに接続できるよう新たに製品化したもので、付属しているリモコンを使用して、選曲やボリューム調整などの操作が行える。

 アンプには、ソニーのデジタルアンプ技術であるS-Masterを採用。三角柱のような独特のデザインとなっているのも特徴だ。 価格は、米国市場向けが249.99ドル。直販サイトであるSonyStyle.comを通じて販売する。

 日本市場への投入についてソニーマーケティングでは、「北米、欧州においては、iPodの周辺機器としてもビジネスができると判断した。だが、現時点では、日本市場に投入するメリットはないと考えている。具体的な投入計画はない」としている。

 だが、ウォークマンが苦戦しているソニーにとって、携帯音楽プレーヤーで先行しているiPod向けの周辺機器分野への市場参入は、「ウォークマン戦略に限界が感じたことの現れ」との指摘が一部には出ている。

 しかしその一方で、昨年1月にオーディオ部門を統合し、1年を経過したソニーが、携帯音楽プレーヤー分野で動画再生機能を搭載した戦略的製品を3月にも投入するといった観測もあり、オーディオ分野での今後の起死回生策が注目されるところだ。
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