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マイクロソフト 初の有料セキュリティソフト 発売1週目の順位は5位

2007/02/12 18:45

週刊BCN 2007年02月12日vol.1174掲載

 初の有料セキュリティソフトのシェアは4.16%で5位にランクイン──。

 OSの巨人・マイクロソフトは、新OS「Windows Vista」発売日の1月30日に、セキュリティソフト「Windows Live OneCare」も販売を開始した。同社にとって初めての有料セキュリティソフトは、まずは販売本数シェア4.16%で、順位は5位からの船出となった。

 データは、「OneCare」の発売日を含むBCNランキングの週次データ(1月29日-2月4日)。マイクロソフトのシェアは本数ベースで4.16%、金額で3.91%。順位は5位で、マイクロソフト参入前に5位だったマカフィーを抜いた。4位のジャストシステムとは0.09ポイント差。上位3社の順位は変わらず、1位にはシマンテック、2位トレンドマイクロ、3位ソースネクストだった。

 「OneCare」は、ウイルスやスパイウェアの検知・駆除からパーソナルファイアウォール、不正侵入防御などのセキュリティ機能のほか、PCの最適化やバックアップ機能を持つセキュリティ&メンテナンスソフト。パッケージ版を6500円、ダウンロード版を5500円で販売する。価格は、他社の類似製品より若干値頃感がある程度だが、1ライセンスで3台のPCにインストール可能。発売キャンペーンとして、パッケージ版を購入したユーザーには2000円のキャッシュバックを行っている。4500円で3台のPCで使え、この場合の1ライセンス価格は1500円となる。

 セキュリティソフトは、シェア5%を取るのも難しいマーケット。発売週に4%以上を確保した実績は、順調な滑り出しといえるだろう。早々と10%超える可能性もある。これまで揺るぎなかった上位3社の牙城を崩す展開も将来的には考えられそうだ。
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