店頭流通
デジタルカメラ市場 一眼レフが絶好調 市場全体を押し上げる 台数は前年比7%増で推移
2007/02/05 16:51
週刊BCN 2007年02月05日vol.1173掲載
BCNランキングによると、デジタルカメラの販売台数は、2006年9月に前年同月比7.9%増となって以降、12月まで7%前後の成長を示している。
それを支えているのがデジタル一眼レフの好調ぶりだ。キヤノン、ニコンなどの主力メーカーの新製品が出揃った9月には、前年同月比65.6%増となったのに続き、10月には85.2%増、11月には59.3%増、12月には89.1%増という高い伸びを維持している。
低価格の高性能一眼レフカメラが出揃ったことで、銀塩一眼レフカメラからの買い換え/買い増し需要が加速したほか、コンパクトデジカメからの買い換えが促進されたことも見逃せない。
また、市場の9割以上を占めるコンパクトデジカメ需要も安定していることも大きな要因だ。06年8月に前年並みに戻したあと、9月以降、前年同月比3-4%増で推移しており、年末商戦でも前年実績を上回った。
年末商戦では、手ブレ補正、高感度撮影に加えて、被写体の顔を認識して人物をきれいに撮れる機能が人気だったが、2月以降、メーカー各社からコンパクトデジカメの新製品が投入される予定であり、今後の需要動向への影響が注目される。進入学需要でも、これらの機能に加え、広角撮影や長時間駆動、マルチアスペクト機能なども注目点だ。
松下電器産業は、LUMIXの新製品を2月から順次投入、同社独自のトリプルブレ補正に加えて、ノイズ除去機能を強化。旅行向けとしているDMC-TZ3では、薄型化を図るとともに、720万画素、光学10倍ズーム(EX光学15倍ズーム)や28mm広角への対応、どのアスペクトでも画角が変わらないマルチアスペクト対応などを図った。また地図や雑誌の情報などをメモリに蓄積し、ワンタッチでこれを表示できるメモ機能を搭載している。こうした付加価値機能も差別化のポイントとなりそうだ。
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