店頭流通
デジタルカメラ市場 一眼レフの構成比が急拡大 低価格、高機能化が買い換えを促進
2006/12/11 16:51
週刊BCN 2006年12月11日vol.1166掲載
BCNランキングで10月の週次ごとの動きをみると、販売台数は前年同期比45%以上の伸びを記録。10月16-22日の集計では、前年同期比189.1%増と大幅な伸びをみせた。また、販売金額でも、180.5%増という大幅な伸びとなっている。
販売構成比で見ても、昨年10月には、金額ベースで16.9%だった一眼レフが、10月16-22日の集計では32.8%に達し、一気に拡大している。
この傾向は11月に入っても続いている。コンパクトの低迷を、一眼レフがカバーし、市場全体では、前年実績を上回っている格好だ。
一眼レフが好調な背景には、各社から10万円を切る高機能モデルが相次いで発売されたことが見逃せない。「EOS KISS」単一機種で50%以上のシェアを獲得すると鼻息が荒いキヤノンに続き、ソニーが初となる「α100」を投入し、ニコンも、テレビCMで木村拓哉をキャラクターに起用し、個人市場への浸透を図っている。オリンパスやペンタックスも、この市場に向けた新製品投入に余念がない。
低価格戦略とともに、一眼レフならではの機能性を訴えることで新規購入層を取り込む一方、コンパクトから買い換えるステップアップユーザーの獲得が、今後のキーとなる。
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