店頭流通
日立製作所 60インチプラズマ出荷へ テレビ事業黒字化目指す
2006/10/16 18:45
週刊BCN 2006年10月16日vol.1158掲載
60インチのW60P-XR10000は、12月下旬から出荷し、市場想定価格は95万円前後。そのほか、50インチでデジタルダブルチューナー搭載モデルと、同型で通常のデジタルチューナー搭載モデルをそれぞれ用意した。
また、同社が薄型テレビ事業の差別化戦略に位置づけているHDD内蔵モデルは、年末向け製品では16機種中7機種に拡大。既存の9000シリーズにおけるHDD内蔵率は70%に達しており、これをさらに加速させる考えだ。
日立製作所ユビキタスプラットフォームグループ長&CEO・江幡誠執行役常務は、「年末商戦における重点ポイントは、大型化、高精細化、HDDレコーダー提案、ネットワーク対応の4点。プラズマテレビにおける50インチ以上の構成比は、現在の約20%から、2008年には40%を超える。国内でも50インチが標準になる」との見解を示した。
今年10月に稼働する富士通日立プラズマディスプレイの宮崎三番館によって、現在10万台(42インチ換算)の月産枚数を、20万台に拡大するとともに、大画面における効率生産を実現。また、07年夏には月産30万台、年間360万台に強化する計画を示した。
また、江幡執行役常務は、「三番館では、最大85インチまでのパネル生産が可能になる。85インチは市場動向を見て、07年以降の発売を検討したい」とした。さらに、フルハイビジョンモデルは、07年春に50インチを、同年夏には42インチモデルをそれぞれ投入する計画も明らかにした。
なお、薄型テレビ事業に関しては、「第4四半期には黒字化し、来年度は通期黒字化を目指す」とした。
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