店頭流通
セイコーエプソンがプリンタ新製品 年末商戦でシェア52%を目指す
2006/10/02 18:45
週刊BCN 2006年10月02日vol.1156掲載
テレビからの印刷機能も搭載
今回の新製品では、新開発の画像処理エンジン「REALOID(リアロイド)」を採用するとともに、画像処理技術のオートフォトファインEXの強化、新たなインクである「つよインク200」の搭載によって、昨年から打ち出したEPSON Colorを大幅に進化させた。さらに、プリンタ機能の原点である「きれい」「はやい」「安心」を強化する一方で、最上位機種では、デジタルホームネットワーク時代への到来に先駆け、デジタルテレビからのプリント対応を図っている。フラッグシップ機となるPM-A970では、CD/DVD-ROMコンボドライブを搭載、無線LAN機能を標準搭載するなど、PCを介さない利用にも最適化した機能を搭載。高速写真印刷機能なども備えている。
また、PM─T990では、来年に家電メーカー5社から発売が予定されているネットTVへの対応を業界で初めて実現。さらに、松下電器産業が2004年から発売している薄型テレビVIERAに搭載した松下独自のTV端末仕様にも準拠することで、いち早くテレビプリンティング環境を実現した。
エプソンでは、「テレプリパ」のキャッチフレーズで、今後、デジタルテレビと連動した利用提案などに力を注いでいく考え。
同社では、10-12月の国内インクジェットプリンタの市場規模を、前年同期比5%増の206万台に達すると予測している。
そのうち、複合機が約6割、コンパクト機が約1割を占めると見ている。この市場において、今回投入した複合機の新製品群および、すでに発表しているコンパクト型のカラリオミーのラインアップ強化によって、「52%以上のシェア獲得を目指す」(同社)とトップシェアに意欲を見せている。
従来からの「おうちプリント」の訴求とともに、新たな「テレビプリンティング」の訴求効果がどの程度プラスに働くかが注目される。
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