店頭流通
シャープ インターネットAQUOSに20インチワイドモデルを追加
2006/09/18 18:45
週刊BCN 2006年09月18日vol.1154掲載
今年5月に出荷した32インチおよび37インチ液晶テレビをセットにした製品では、今年7月末までに、累計2万台の出荷実績がある。今回の新製品投入によって、個人の部屋などに置きたいといった需要にも対応することで、販売に弾みをつける考え。
BCNランキングによると、23インチ以上の液晶テレビを搭載あるいは付属したデスクトップPC分野において、インターネットAQUOSは、台数ベースで55.6%のシェアを獲得。さらに、地上デジタルチューナー搭載PCでは、68.3%のシェアを獲得している。
「AQUOSのブランドを冠したこと、さらに亀山工場で生産される液晶テレビを利用したことで、テレビ画質の高さが評価されている」(笛田進吾・情報通信事業本部パーソナル&ホームメディア事業部パソコン事業推進センター企画グループチーフ)と、PCメーカーとは一線を画したコンセプトが市場で評価されていることを強調する。
ただし、当初計画では、「基本はテレビ売り場で販売したい」(大塚雅章専務取締役)としていたものの、実際には販売実績の6割以上がパソコン売り場によるもの。「テレビ売り場向けの店員教育を行ったが、思い通りの成果が得られていない」(笛田チーフ)状況だ。
新製品では、20インチという売りやすい製品の追加によって、パソコン売り場での販売増を見込む一方、ネット回線が敷かれていないテレビ売り場でもインターネットとテレビを融合した提案が行えるようなデモンストレーションツールを用意して、同売り場での販売をテコ入れする考えだ。
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