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マイクロソフト Vista Ready PCを設定 上位OSの稼働条件満たすPCに貼付

2006/09/04 18:45

週刊BCN 2006年09月04日vol.1152掲載

 マイクロソフトは、2007年1月以降にも発売する次期OS「Windows Vista」の上位OS製品の稼働条件を満たす現行PCを、「Windows Vista Premium Ready PC」とし、これまでの「Windows Vista Capable PC」とは区別する。

 Windows Vista Capable PCは、512MBメモリの搭載や、DirectX 9に対応するなど、Windows Vistaが動作する基本要件を満たしたPCに対して、今年夏モデル以降の製品を対象に専用ロゴマークを貼付し、購入者に対するガイドとしていた。

 Windows Vista Premium Ready PCは、Windows Vista Capable PCのうち、Windows Aeroなどの上位OSで提供される機能を動作させる要件を満たしたものとする。Vistaそのもののロゴにも、Basicロゴと、Premiumロゴが用意されることから、ReadyPCもこれに準拠する形となる。

 具体的には、クロック周波数1GHz以上の32ビットおよび64ビットのCPUを搭載し、1GBのメインメモリ、128MBのグラフィックスメモリ、40GBHDD、DVD-ROMドライブ搭載などが条件。

 なお、Windows Vista Premium Ready PCにも、「Windows Vista Capable PC」のロゴが貼付されることになり、筐体を見ただけでは区別がつかない。

 現時点では、Windows XP搭載モデルの購入者へのアップグレードパスがマイクロソフトから発表されておらず、しかも、ロゴに対する認知度も低い状況。しばらくは、販売現場での混乱を招くことも予想される。
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