店頭流通

デル 周辺機器ビジネスを強化 デルブランドの浸透を促進

2006/07/17 16:51

週刊BCN 2006年07月17日vol.1146掲載

 デルは、パソコン周辺機器ビジネスを強化する。5年前に参入、現在、「デル」ブランドでモニタ、プリンタ、プロジェクタ、PDAを展開している。これらトータルの成長率は、「パソコンやサーバーなどのシステムの成長率に比べて2倍」(横山大介・S&Pマーケティング部ブランドマネージャ)と好調。今後さらに、「デルブランドの周辺機器を拡充」して事業強化を図っていく方針だ。

 周辺機器のうちモニタの売り上げが8割を占めており周辺機器ビジネスのけん引役。「ここ1-2年で他社製のパソコンユーザーがデルのモニタを買う傾向も出てきている」など、需要が拡大しているという。

 プリンタについては、2004年に参入し、モノクロレーザーやコンシューマ向けインクジェットプリンタの計5ラインアップを展開中。しかし、カラーレザーの販売は行っていないなどが課題となっている。そのため、プリンタ製品の強化を図っていく考えだ。

 そのほか、プロジェクタは、企業をターゲットとした8万円前後のエントリーモデルから30万円前後のハイエンドモデルまで4ラインアップを展開しており、今期の第2四半期(5-7月)は、「前期比20-30%増に拡大し、好調に推移」しているという。現在は、個人をターゲットとした製品群ではないが、「最近ではホームユーザーも増えてきている」ため、今後は個人向けのブランド展開も視野に入れている。

 同社は、自社ブランドの周辺機器のほか、他社製の周辺機器も販売しており、「周辺機器はある程度網羅している」が、今後他社製の周辺機器も積極的に増やすことで、「パソコンだけでなく周辺機器でも認知度を高めていく」考えだ。
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