店頭流通

BSLシステム研究所 3年ぶりに業務管理ソフト出荷 起業家などがターゲット

2006/06/26 18:45

週刊BCN 2006年06月26日vol.1143掲載

 中小・小規模事業主向けの業務ソフトウェアを開発・販売するBSLシステム研究所(小野秀幸社長)は、3年ぶりに業務管理ソフトの新版を7月21日からパソコン量販店で販売する。5月の会社法施行で、企業の設立が容易になり、「起業家が増える」(小野社長)ことや、副業で株取引などをする人が増え、確定申告の需要が高まると予測。専門知識のないユーザーでも簡単に運用できることから需要が伸びると判断した。新版は新規ユーザーだけで、年間1万本の販売を目指す。

 新版の業務管理ソフトは「出納らくだ4普及版」(標準価格1万3340円)と「出納らくだプロ4」(同2万790円)の2製品。会計処理の自計化へ移行するために基本となる現金(預金)出納帳専用ソフトで、簿記の専門知識がなくても簡単に運用できる「単式簿記」に対応している。プロ版には、普及版に搭載していない消費税計算や補助科目の作成に関する機能が付いている。

 新たな機能としては、ソフトの初期画面に「お知らせ機能」を設け、同社ウェブサイトに掲載されているサポート情報やサプライのキャンペーン販売、帳簿の初期残高の設定方法など最新情報を簡単に入手できるようにした。集計データを前年比で比較でき資金繰りを計算できる「前年度比較」機能も搭載。また、処理速度は、前版に比べ、70-200%速くなったという。

 小野社長は「サポートが切れたウィンドウズ95や同Me環境で当社ソフトを利用するユーザーも多い。こうした利用者が最新の環境を求めることも想定している」と、3年ぶりにリニューアルした理由を説明する。既存の「出納らくだシリーズ」ユーザーで保守契約者は無償で新版にアップデートできる。
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