店頭流通

台湾アスース ノートPCを日本市場に投入 アジアでのシェア拡大狙う

2006/06/26 16:51

週刊BCN 2006年06月26日vol.1143掲載

 マザーボードメーカー大手の台湾アスーステック・コンピュータは、2006年度(06年12月期)第3四半期をめどに日本市場でノートパソコンを発売することを明らかにした。成熟期に入りつつある日本の個人向けパソコン市場に一石を投じる。

 日本での価格や製品ラインアップなどは今後詰めていくが、台湾市場と同程度のマーケティング策で拡販していくという。ベンソン・リン・セールス&マーケティング部門ゼネラルマネージャーは、「低価格政策でシェアを獲得するつもりはない。あくまでも、デザインや機能で勝負する」としている。サポートについても、日本法人アスース・ジャパンの人員を増やすなどで、「日本のメーカーに引けをとらない体制を敷く」方針。

 台湾マザーボードメーカーは、パソコンメーカーに製品をOEM供給することを主力事業に位置づける。そのため、国内パソコンメーカーに引けをとらない製品開発ノウハウを持っている。しかも、アスースは、台湾のノートパソコン市場で上位シェアを確保。リン・ゼネラルマネージャーは、「当社と日本メーカーの製品に差はない。ブランド力が向上すれば近い将来、日本でも上位シェアを確保できる」と自信をみせている。

 日本市場でパソコンを投入し、アジア地域でのシェア拡大に弾みをつける方針だ。
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