店頭市場ピックアップ
DVD・HDDレコーダーの販売動向
2006/05/15 16:51
週刊BCN 2006年05月15日vol.1137掲載
地デジ搭載モデル首位に
東芝がトップに躍進
DVD・HDDレコーダー市場は、各社の熾烈なシェア争いが続いている。
図は、BCNランキング月次データによるメーカー別シェアの推移を表したもの。昨年12月は、首位のソニーが2位の東芝に7.1ポイントの差をつけていた。しかし、ソニーは今年3月まで首位をキープしたものの、4月に首位の座を東芝に奪われた。
また、4月にはシャープが躍進。ソニー、東芝、松下電器産業によるシェア争いにシャープが加わり、4社による僅差の戦いとなった。
4月の機種別シェアでは、東芝「RD-XD71 RD-Style」(地デジ対応モデル)と、ソニー「RDR-VX30 スゴ録」(地デジ未対応)が同率首位となった。DVD・HDDレコーダー市場全体の月次の機種別シェアで、地デジ対応モデルが首位を獲得したのは初めてだ。
DVD・HDDレコーダーは、各社とも地デジチューナーモデルを強化しており、今年2月まで20%台だった同モデルの販売構成比は、3月に39.8%に急伸。4月は、45.8%に達しており、市場全体の販売構成比も高まっている。東芝は、地デジ対応モデルのみのランキングで首位をキープしてきた。そのため、市場全体が地デジ対応モデルにシフトすることで、シェア拡大の追い風となったといえる。
一方、ソニーは、市場全体で首位をキープしてきたものの、地デジ対応モデルのメーカー別シェアでは、東芝、シャープ、松下、日立製作所に続く5位と出遅れている。地デジ対応モデルに市場全体がシフトすることで、今後の勢力図が塗り変わる可能性は高いといえるだろう。
しかし、DVD・HDDレコーダー市場全体では、まだ機種別シェア10位までの7機種をアナログチューナーモデル(平均実売価格約3万-5万円)が占めている。アナログ放送終了までは、まだ5年間あるほか、手頃な価格になってきたことから人気は高いようだ。
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