店頭流通

プリンストン 音楽携帯用のスピーカー発売

2006/04/17 18:45

週刊BCN 2006年04月17日vol.1134掲載

 プリンストンテクノロジー(池田譲治社長)は、音楽携帯電話や各種MP3プレーヤーに対応する携帯オーディオ用スピーカーを5-6月をめどに発売する。価格は7000円弱を想定している。

 同社は、iPod用スピーカーを2004年9月から発売。現在、8アイテムを市場に投入している。携帯オーディオ市場では、アップルコンピュータのiPodシリーズが圧倒的なシェアを握っており、プリンストンのiPod用スピーカーも好調。「販売台数は前年同月比5.3倍、販売金額では同6.4倍」(鈴木加奈美・企画開発部主任)と、大幅に伸びている。

 同社のiPod用「PSP─312IP iPodシリーズ専用 2.1chマルチメディアスピーカー」は、BCNランキングのスピーカー部門全体のなかで上位にランクインしている人気製品。今年3月第1週目(2月27日-3月5日)の週次データから「iPod用スピーカー」を抽出すると、プリンストンはメーカー別シェアで40%前後を占めて首位を獲得している。

 しかし、iPod専用のスピーカーに頼りすぎると、iPodの市場動向に左右される懸念もある。今後の展開を考れば、iPod以外の携帯オーディオユーザーの需要を喚起し、市場を掘り起こしていく必要がある。今回の携帯電話用スピーカーの発売は、今後有望な音楽携帯電話に狙いを定めたものだ。
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