店頭流通

ぺんてる 5月からテキスト変換対応 「エアペン ストレージノート」を強化

2006/03/27 16:51

週刊BCN 2006年03月27日vol.1131掲載

 ぺんてる(堀江圭馬社長)は、普通紙にデジタルペンで書いた手書きメモをそのままパソコンに転送して管理できる「airpen(エアペン)ストレージノート」の販売強化を図る。今年5月に発売する製品から、オプションでテキスト変換に対応する。機能強化と販売チャネル拡大に注力し、拡販に力を入れる。

 「エアペン ストレージノート」は、イスラエルのペガサステクノロジーズと共同で開発した製品で、超音波と赤外線を利用して筆跡を捕らえる方式。A5-リーガルサイズまでの普通紙に、超音波と赤外線を受信する「メモリーユニット」を設置し、超音波と赤外線を発信する「デジタルペン」で文字を書いて手書き文字の情報を読み取る仕組み。デジタルペンは、書き味も外観も通常のボールペンと同じで、ノートにボールペンでメモをとる感覚。メモリーユニットとパソコンをUSBケーブルで接続してデータをアップロードし、管理ソフト「airpenマネージャー」でデータを管理する。

 現行製品のデータは、JPEG形式で管理しているが、5月からは、仏Vision ObjectsのOCRソフト「MyScript Notes」のカスタマイズ版「MyScript Notes for airpen」に対応。同ソフトを追加するとテキスト変換に対応する。5月に発売する「エアペン ストレージノート」にはお試し版を添付し、ユーザーが完全版を有料(8000円程度)でアップグレードして利用できるようにする。既存ユーザー向けには、同社のウェブサイトなどでお試し版を配布、完全版は有料でアップグレードする。

 初代「エアペン ストレージノート」は2004年12月に販売開始し、「累計約4000ユニットを販売した」(竹内浩二・電子ペン営業部販売促進課課長)。来年度(07年3月期)は、店頭販売、企業向け販売のチャネル拡大に注力し、8000ユニットの販売を目指す。

 同製品の店頭価格は、2万5600円程度。ビックカメラ、ヨドバシカメラ、さくらやなど、東京エリアを中心に販売しているほか、同社の専用サイトやジャストシステムが運営する「ジャストマイショップ」などのECサイト、SIer経由による販売も行っている。

 今後、関東地方および、全国の地方都市の店舗での拡販を目指す。ベスト電器や上新電機にアプローチしており、新規チャネル開拓に力を入れていく。また、企業向けでは、プレゼンテーション業務や、手書きの業務報告書、医療の電子カルテ、教育向けなどのSIの拡販にも力を入れる。
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