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教育・学習ソフトの市場動向

2006/03/27 16:51

週刊BCN 2006年03月27日vol.1131掲載

英会話学習ソフトがけん引役

プラトがトップシェアを獲得

 教育・学習ソフト市場が拡大している。図は、BCNランキングによる昨年11月から今年2月までの教育・学習ソフトの販売本数について前年同月比推移を表したもの。

 同市場は、昨年までマイナス成長を続けていたが、今年1月に前年同月比106%を記録、プラスに転じた。今年2月は前年同月比129%の2ケタ成長を達成。05年2月は04年2月比63%だったので、V字回復したことがわかる。

 今年2月のメーカー別販売本数シェアを見ると、これまで首位をキープしてきたソースネクストをプラトが一気に抜いて、首位の座を獲得した。プラトは、今年2月に前年同月比3.9倍の販売本数を記録しており、勢いを加速している。

 製品ジャンル別にみると、05年2月時点では辞書・辞典ソフトがランキングの上位を占めていたのに対して、今年2月は7位までが、語学ソフトが占めた。製品別販売本数シェアの首位は、「えいご漬け 改訂版」(13.5%)。2位は、ホロン「iPodでどこでも英会話 DVDパッケージ版」(5.1%)で英会話学習ソフトの人気が高い。

 プラトの「えいご漬け」シリーズが人気を集めている要因としては、「ニンテンドーDS」用のソフトを発売したことが大きい。パソコン用のソフトは、すでに02年9月に販売開始しているが、今年1月から「ニンテンドーDS」用のソフトを発売したことで、「パソコンユーザー以外の新たなユーザー層を獲得できたとともに、パソコンソフトのユーザー拡大にも寄与した」(プラトの北原絵理子・マーケティング部マネージャー)と見ている。

 3月の週次データ(第2週まで)でも機種別、メーカー別シェアともにプラトが首位を維持しているほか、英会話学習ソフトが上位にランクインしている。低迷気味だった教育・学習ソフト市場だが、英会話学習ソフトが市場拡大のけん引役を果たしている。

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