店頭流通

I・Oデータ ギガビットLAN対応製品を拡充 来春に対応ルータ投入

2005/12/12 18:45

週刊BCN 2005年12月12日vol.1117掲載

 アイ・オー・データ機器(I・Oデータ、細野昭雄社長)は、ギガビット対応のネットワーク製品の拡充を進める。インターネットの画像配信、動画や写真データなど一般のパソコンユーザーが大容量データを扱うシーンが拡大していることから、ギガビット環境の普及促進に力を入れる。ギガビット対応のルータについては「来年春をめどに対応する」(才木康晴ネットワーク&ソリューションユニットプロダクトリーダー)予定。

 現在同社は、LANボードをはじめハブ、LANカード、LANケーブル、LAN接続HDD(ハードディスクドライブ)、USBアダプタについては、すでにギガビット対応製品を販売しているが、ルータについては来年春をめどに対応する。これによって、ギガビット対応製品が一通り揃うことになる。

 同社のLAN接続HDDを除くギガビット対応製品の出荷台数は全体の10%程度。これを「来年夏をめどに20%まで拡大させる。売上高ベースでは、現在の25%を35%程度に拡大させる」計画だ。

 今年8月からギガビットLAN環境を提案するために店頭でカタログ配布を開始した。しかし現状では「まだ一般ユーザーに訴求しきれていない」のが実態だ。市場ではギガビット対応製品の切り替えは始まっているが、ギガビット対応ハブを例にあげると、販売台数の9.6%(BCNランキング11月月次データ)にとどまっている。

 今後、大容量データの取り扱いやインターネットの画像配信の普及などで、「ネットワーク速度を向上させたいとのニーズが拡大する」のは必至。まずは一般ユーザーが手に取りやすい外付けハードディスクの購入を機にハブの切り替えを促進するなど、ハイパフォーマンス環境への啓蒙活動を急ぐことにしている。
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